海外バッグ盗難詐欺 A国編
海外生活を始めて間もない頃の出来事。
仕事でオフィスにいると電話に出ることが多く、クリスマスの時期にいろんなところからの対応を迫られる。
それにしても、いろんな訛りの人たちがいる。。。。果たして聞き取り能力が上がっているのか疑問だった。
聞けば聞くほど自分も鈍っていくのではと思ったりもした。
ある夕方、年配女性と思われる女性の電話を受け取る。ハンドバッグを盗まれたらしく、バッグに財布や帰りの航空券が入っていたのだそうだ。
1990年代のことです。
次に、お金を貸して欲しいと助けを求められた。頼る人もおらず、困ったと一生懸命に訴えていた。私は冷静に受け止めた。
まず、この女性曰く海外から旅行で来ている。ということは、警察と大使館あるいは領事館に届け出が必要だ。
頭に浮かんだことはそれだった。そして、この女性に、まず警察へ届けを出すべきですと勧めた。なんとなく、私が助けてあげられない
のががっかりしたような口調だった。一応、励ますかたちで、こう言った。『きっと〇〇空港までのチケットが買えて無事に帰れますよ』と。
会話中に疑わしいと思ったこと
- この女性、なぜかA国アクセントはあるのだが、E国アクセントがあまり強くないのだ。
- 帰国便の到着空港名を聞いた時に、即答できなかった。私の方がその方面の空港名を知っていたので、彼女に思い出させてあげた。
こんな感じで、本当だったらどうしようかと思いつつも、このおばちゃんは私の説明に納得されたようで最終的にはあっさりと電話を切ってくれた。
この女性、多分、私の勤務先が慈善団体だからポーンとお金を差し出すことを期待していたのかもしれない。。。